記事を配信するディレクトリを変更する

他のサービスやソフトウェアからブログを移転する際に、記事を配信するディレクトリを変更できます。

記事を配信するディレクトリとは、はてなブログの記事URL(例えばexample.hatenablog.com/entry/2016/09/01/000000のうち、ドメイン名に続くentryの部分です。

これにより、独自ドメインを利用したブログをはてなブログに移転する際に、元の記事URLを引き継ぎ、ソーシャルシェアやWeb検索、はてなブックマークなどのリンクを維持することができます。

独自ドメインの使用と、配信ディレクトリのカスタマイズは、ともに有料プラン「はてなブログPro」向けの機能です。

記事を配信するディレクトリを変更するには

はてなブログの管理画面で、左側のメニューバーから「インポート」を選び、他のサービスやソフトウェアからの移転を開始します。詳細は、ヘルプ「他のサービスからブログを移転する(ブログデータのインポート)」を参照してください。

インポートが完了したブログデータに対して、「URLの引き継ぎ」が案内されています。「記事を配信するディレクトリをここ」のリンクをクリックすると、「記事のディレクトリ」ページに移動します。

ここで、記事を配信するディレクトリをデフォルトのentryから変更できます。「初期状態に戻す」ボタンで、元のentryに戻すことができます。

移転元のブログにディレクトリ部分がない場合には、ディレクトリを空白にも設定できます。

ディレクトリとして、はてなブログで使用しているaboutarchiveなどを設定することはできません。

ディレクトリを変更する際の注意点

記事を配信するディレクトリは、新規にインポートした記事だけでなく、ブログ内のすべての記事に影響します。ディレクトリを変更した以降に投稿する記事だけでなく、既存の記事のパーマネントリンクも変更されます。

以前のURLへのアクセスは、新しいURLにリダイレクトします。変更していたディレクトリを元に戻した場合も同様です。

すでに運用しているブログでディレクトリを変更すると(独自ドメインであるかどうかを問わず)、はてなブックマークやはてなスター、ソーシャルシェアなどは移行されず、リンクが維持されないことがあります。

配信ディレクトリのカスタマイズは、独自ドメインのブログを新規に移転することを想定した機能です。

独自ドメインの記事URLを引き継ぐ仕組み

ブログの記事URLは、一般的に次のような形式をしています。

http://blog.example.com/article/20160801

blog.example.comが、ブログのドメイン名です。記事のパスarticle/20160801のうち、articleが記事を配信するディレクトリで、20160801が記事名です。ブログの設定やサービスによっては、ディレクトリ部分がないこともあります。

このブログから記事をエクスポートし、はてなブログにインポートすると、次のようなURLになります(下記の「URLを引き継いでインポートするコツ」も参照してください)

http://example.hatenablog.com/entry/20160801

はてなブログProに加入し、移転元と同じ独自ドメインを適用すると次のようなURLになります。

http://blog.example.com/entry/20160801

今回の機能によって、記事を配信するディレクトリをentryから移転元と同じarticleに変更することで、記事URLをそのまま引き継ぐことができます。

移転元のブログのURLの形式等によっては、URLを引き継げないことがあります。

URLを引き継いでインポートするコツ

記事URLを引き継ぐ仕組みをまとめると次の表のようになります。

URLの部分 引き継ぐ仕組み
ブログのドメイン名 独自ドメインを利用する(はてなブログPro)
記事を配信するディレクトリ この機能により同一に設定する(はてなブログPro)
記事名 ブログデータに指定された値がインポートされる

インポートした際の記事名については、移転元からエクスポートしたブログデータで、以下の値に指定された通りインポートされます。

ブログデータ 影響する値
MovableType形式 BASENAMEフィールドの値
WordPress形式 link要素の値

記事名がうまく引き継がれない場合には、ブログデータのこれらの値を見直してみてください。

記事名として?p=40のようなパラメーターをそのままインポートできないため、この形式のURLを引き継ぐことはできません。